こどもたちへ② 佐伯コーチから 『気づき』

こどもたちへ② 佐伯コーチから 『気づき』

私の教室での役割は指導対局がほとんどですが、私と対局をする子はほとんどがマナーの良い子ばかりです。
将棋には対局が終わったあとの感想戦というものがありますが、感想戦ではあまり話さない子が多いので、指し手がわからなかった局面は遠慮なく質問してほしいと思っています。
初級者~中級者くらいの子同士の対局だと、対局が終わったあとに感想戦をするのは難しいかもしれませんが、対局についてどんなことでもよいのでまずは話してみましょう。
また、対局相手と話せなくても一人で振り返ってみましょう。

 

さて、将棋と「気づき」について話したいと思います。
将棋教室ではマナーが大切といっていますが、しかし、大人の中にもマナーの悪い人がいるのは事実です。

 

・インターネット上の将棋で暴言をはく人
・コンビニで手に取った商品を放り投げて棚に返す人
・電車内でマスクをつけずに平気で咳をしまくる人
・真剣な話をしているのに携帯電話を見ながら相づちを打つ人
などなど

 

これらは、私が最近見たマナーが悪いと思った人たちです。
私自身も、完全にマナーを守れているかというと正直自信はありません。
でも、マナーを守れていなかったかも?相手に失礼なことをしたかも?と「気づき」反省することはできますし、あとから振り返ることで、次は気をつけよう、次はより良い自分であろうと思っています。
世の中には、この「気づき」ができない人が大勢いると思います。
「気づき」ができないとなかなか成長することができません。
話を将棋に戻しますと、将棋はこの「気づき」の連続なのです。そして、振り返りの連続なのです。
将棋を指していて、あの手はああすればよかった、ここでこんな手があったか!、という「気づき」は日常茶飯事です。
将棋は、この「気づき」の訓練をしているといっても過言ではありません。
そして、「気づき」を共有することによって、自ら反省する姿勢が育つと思っています。これが感想戦です。
「気づき」は成長の種だと思います。それとほんの少しの勇気があれば、きっと素晴らしい花を咲かせることができるでしょう。
気づいたけれど、あと一歩の勇気があれば行動できたのに・・・ということは良くあります。
みなさん、最初は少しずつでも良いので、ぜひ感想戦をしていきましょう。
あのときちょっとマナーが悪かったかな?と思った君は少し成長できたんだと胸を張りましょう。

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