「聴いて触って楽しむみんなのインクルーシブ将棋体験会」の報告

「聴いて触って楽しむみんなのインクルーシブ将棋体験会」の報告

この体験会は国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成活動です。

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日時:2026年8月1日(土)9:00~11:30
場所:岸町公民館(浦和駅西口徒歩10分)
主催:駒の和
後援:公益社団法人日本将棋連盟・社会福祉法人日本視覚障害者団体連合・と金クラブ・将友会
目的:日本の伝統文化である将棋をはじめとするいくつかのゲームを触覚を使って体験し、誰もが一緒に楽しみながら、インクルーシブについて考えるきっかけを提供する。
実施内容とねらい:
①始まりの会:「インクルーシブ」とは何か、また、眼が見えない人と一緒に楽しむためにはどのような工夫や注意が必要かをテーマに話し合う。
②ハートを守れ:立体駒を使ったババ抜きのようなゲームで、ゲーム内で自己紹介をしながら交流を深める。仲間と手を触れ合いながら駒を守って交換することで、自然と距離を縮める。
③いかたこ将棋:触ってルールが分かる立体駒と、位置が分かる盤を使い、将棋が初めての人や眼が見えない人も一緒に楽しめるようにする。2回戦以降はアイマスクを着用して対局し、視覚情報に頼らず将棋を指す体験を通して、見えないことによる難しさや、一緒に楽しむための工夫の必要性について考える。
④グラム:同じ重さの駒を触覚だけを頼りに探すゲームをチーム戦で行い、協力することや相手を思いやることの大切さを体験する。
⑤終わりの会:体験を通して感じたことや気付いたことを発表し、インクルーシブについて考えたことを全員で共有する。
⑥写真撮影・お土産配布:集合写真を撮影し、記念品を配布して体験会を終了する。
子どもたちの感想:
「いかたこ将棋でアイマスクをしてみたら、眼が見えない人の気持ちが分かって、将棋を指すのが思ったより難しかった。なので、できる限り眼が見えない人をサポート出来たらと思いました。」
「目が見えない人とも仲良くなれた」
「皆あらゆる垣根を越えて楽しんでいた。これで終わったらもったいないので、ひろめましょう。」
「わかりやすくすると、みんなでたのしめるからすごいとおもいました。」
「僕のおばあちゃんは、片目がほとんど見えなくなってしまいました。この将棋だと一緒にできると思いました。僕は将棋をいろんな人と楽しめるといいなと思っています。目隠しをしたら全然わからなくてびっくりしました。みんなが楽しめるようにするには、僕に何ができるかを考えようと思います。」
「アイマスクを付けると、駒の位置が全く分からず、不安になってすぐに外してしまいました。」
「目が見えない中で指すのはとても大変だろうと思いました。視覚の不自由な方たちに、今日のように実際に触れてもらえたら、楽しんでもらえると思いますので、また機会がありましたらよろしくお願いします。」
「目の見えない人とも一緒に将棋を楽しめてよかったです。」
「グラムというゲームで楽しく遊びながらインクルーシブについて学べたのが良かったです。」
「いかたこ将棋が普通の盤と違って、見た目もかわいく、いろんな人が楽しめると思いました。アイマスクをつけてやると盤面や相手の持ち駒の把握が難しかったです。」
親御さんたちからの感想:
「子どもがいい経験をしてきたのを感じる。周りに気を配ることを学んできた。」
「若いうちにインクルーシブという考え方を体験させることが出来て良かったと思う。」
「良い経験となりました。視覚障害の方でなくても、幼児の入門にもいいと思いました。」
「自分のことばかりだった子が、弟に優しく教えています(笑)。」
主催者の感想:
障害の有無や将棋経験に関わらず、誰もが一緒に楽しみながらインクルーシブについて考える体験の場を目指しました。その目的は、十分に達成できたと感じています。
参加者はアイマスクを着用し、実際に触覚を使ったゲームを体験する中で、「どのような声掛けが安心につながるのか」「どうすればもっと使いやすくなるのか」を自然に考え、自ら工夫する姿が数多く見られました。
また、見える・見えない、子ども・大人、将棋経験の有無に関わらず、互いに気を配り、協力しながら笑顔で活動する様子が印象的でした。
体験を通して、誰もが一緒に楽しむための工夫や互いを思いやる大切さについて考え、インクルーシブへの理解を深める機会となりました。
「できないから入れない」のではなく、「どうやったら一緒にできるのか」を考えること。その小さな工夫の積み重ねが、誰もが安心して参加できる環境づくりにつながっていくのだと思います。
今後も将棋を通して、「どうやったら一緒に楽しめるのか」を考え、誰もが共に楽しめる環境づくりにつながる活動を続けていきたいと思います。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、笑顔あふれる体験会となりました。心より感謝申し上げます。