斎藤明日斗六段による棋士指導対局イベントの様子です。近隣の学校が引き渡し訓練などで不在だったこともあり、60名ほどでじっくり教えていただくことができました。会場にいる全員を一瞬でファンにしてしまうような、本当に素晴らしい先生でした。子どもたちからは「優しかった!」と、先生方からは「息子にしたい」という声が多く上がっていました。人を引き付ける魅力は、やはり優れた人格から生まれるのだと感じました。
特に印象的だったのは、子どもたちへの関わり方です。信じられないほど優しく、受講できなかった子どもたちには詰将棋の問題を用意してくださったり、くじで当たったのに時間の都合で指導が受けられなかった子の気持ちを察して指導枠を一つ増やしてくださったりと、普通ではなかなかできないスタッフのような対応を自然にされていて、見守り先生陣が魅了されました。
質問コーナーでは「NGがないので何でも聞いてください」とおっしゃり、終始あたたかい空気に包まれていました。師匠である宮田先生の教えについては、特別な言葉というよりも、その在り方を通して学んできたとのことでした。子どもたちへの接し方もそこから受け継がれているそうです。また、「宮田先生は眼鏡をかけているときは優しく、外すと少し雰囲気が変わる」というエピソードでは会場が笑いに包まれました。周りの小さな変化に気づき、良い関係性を保てる先生を見習いたいと思いました。
同門の先生方と喧嘩をしたことがあるかという質問には「ない」とのことでした。長いお付き合いの中で一度も喧嘩がないということから、一門の先生方の人間性が本当に素晴らしく、深い信頼関係で結ばれていることが伝わってきました。
メンタルの強さについては、ご自身のメンタルを「もやし」と答えられました。また「普通の中では強い方で、棋士の中では弱い方」という言葉から、棋士の世界の厳しさと、その中でメンタルが鍛えられていく過程がうかがえました。メンタルを鍛えるには「将棋」は最適だと思います。明日斗先生ほどになるにはまだまだですが、子どもたち一人ひとりが入会したころよりも圧倒的に心が強くなっているのを感じています。
最後に、NGなしと言っていただいたので、お言葉に甘えて「一緒に暮らすなら将棋の強い人と知らない人のどちらがいいですか」という質問を読ませていただきました(質問は子どもから集めたものです)。先生は「知らない人がいい」と答えられました。負けたときに内容を指摘されるとへこんでしまうからだそうで、思わず笑ってしまうような親しみやすさを感じました。
終わりの会では、5月12日に藤井聡太六冠との王座戦を控えていることについて、とてもわくわくした様子で話されていました。その姿から、やはりメンタルはとても強いのだと誰もが実感したと思います。藤井聡太先生のファンの子どもが、「どっちを応援しようかな」と明日斗先生にわざわざ言いに行くという冷や汗の場面がありましたが、さすが明日斗先生、本当にお優しい笑顔で対応していただき、先生陣はすっかりファンになりました。浦和からみんなで応援しましょう。楽しみですね。
斎藤明日斗六段からいただいた大盤講義は四間飛車対居飛車の急戦についてでした。大盤に作っていただいた詰将棋です。お休みした子たちは解いてみてください。

