第13回詰将棋大会問題作成者 田中先生よりコメント

こんにちは。
初心者クラスでコーチをしています、田中です。
1月24日と25日に行った第13回詰将棋大会、全員の回答を見させていただきましたので、気をつけてほしい点等をお伝えします。

<1手詰>
1手詰は、山本将棋教室の HP にのっている200問から毎回出しています。子供にディスプレイを長時間見させたくないという方のために、本も出しております。この200問を全てやっておけば、満点は取れるはずです。ですが、生徒で満点を取ったのは4名でした。前回の6名から2人減ってしまいました。毎回同じような問題を出していますので、いずれ満点が20人位出てしまうんじゃないか、そうなったら新しい問題を作らなければ、と思っていたのですが、当分その心配はなさそうです。次はもう少し満点が出ることを期待しています。
土日それぞれ、間違いの多かった問題を解説します。

土曜日からは第30番です。

▲4二銀成という答えがありましたが、それは△3三玉と角を取られてしまい、詰みませんね。
正解は▲4二角成です。上級クラスでも間違いがいくつかありました。玉の逃げられる場所がないか、よく確認しましょう。

日曜日からは第28番です。


こちらは初級クラスも上級クラスも、間違いが非常に多かったです。正解は、▲2四銀右成 ですね。▲2四銀成 では、どちらの銀を動かすのか分かりません。▲2四銀右 では、成るのか成らないのか分かりません。成らなければ、△3四玉や△1四玉と逃げられてしまいます。5級から8級でも、7割以上の人が間違えていました。ちなみに、有段者は全員正解でした。

解けているのに棋譜の書き方で間違えてしまっている人がまだまだ多いです。せっかく将棋を習っているのですから、棋譜の書き方はマスターしてくれるといいなと思います。

<三手詰>

12問ありましたが、今まで通り土日どちらも、1問目(63番)から後になるほど少しずつ難しくなるようにしています。今回は、土曜日では生徒の満点なし、日曜日では二人満点でした。こちらも土日それぞれ1問ずつ解説します。

土曜日からは、第73番です。

▲4四飛 △2九玉▲4九飛 という解答が多かったです。一見するとこれで詰んでいそうですね。ですが、下の図「△4八歩」を見てください。

▲4四飛に対しては、△4八歩 という受けがあります。これに▲同飛は王手になりません。▲同角成は、そこで△2九玉とされると、飛車が引けずに詰みません(さらに▲3八馬は△同桂成)。同じように、例えば▲7四飛なら△7五歩、▲6四飛なら△6六歩 と、飛車のききと角のききの交点に合駒をすれば、詰みません。 よって正解は、▲9四飛 △2九玉 ▲9九飛 です。
2手目から△4九玉 ▲4八角成 でも OK です。▲9四飛なら、△4八歩とされても、▲同角成△2九玉 ▲9九飛で詰みです。(このときの
△4八歩は、無駄な合駒なのでできません。)この問題、生徒の正解者は2人でした。

 

日曜日は、第64番を取り上げます。みなさんの答案を見ていると、この問題に苦戦していた様子が伝わってきました(笑)。
正解は、▲4一角 △同玉 ▲2二と です。2手目からは、△同金 ▲1二飛成 でも正解です。
同玉か同金かで、攻めの手が変わるわけですね。このように、玉でも玉以外の駒でも取れる場所に駒を捨てて詰ますのは、3手詰のコツです。なお、初手▲5四角は△2三玉で詰まないですし、 日曜日 第64番初手▲1四角は△2三歩や△2三金で詰みません。
この問題、正解者は15人でした。

<最後に>
まずは1手詰をしっかりできるようにすると良いと思います。初級者クラスはもちろん、上級者クラスでも結構間違えてしまっています。自分が間違えてしまった問題は、なぜその答えだと間違いなのかを確認するのが大切です。そうすると、棋力も自然に伸びていきます。
さらに上級クラスは、3手詰をよく見直してほしいと思います。3手詰で半分の6問以上正解できた生徒は、全員5級以上でした。

3手詰はみんな初めて見る問題ですが、これを練習していくと、中終盤の未知の局面でも、良い手が指せるようになっていきます。
私も次回に向けて、良い詰将棋を作っていきたいと思います。

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