子どもの様子④ 負けず嫌い

子どもの様子④ 負けず嫌い

160名もいると色々な子がいます。
丹野教室の子供は、将棋に負けるととても悔しがる子とちっとも悔しがらない子に分かれます。
割合は半分半分くらいです。

まずは負けず嫌いの子たち。 悔しくて涙を流す子供も毎回います。 とても悔しいのを表情にあらわさないようにしている子もいます。 負けず嫌いが強すぎて、年下や新米にあたると、2枚落ちでやらないといけないと書いてあるところを、シラーっと平手で並べてささっとやって勝ちをもらってしまうという子もいます。常に認めてほしいという気持ちが強すぎて、口を開けば自分がどんなに強いか すぐ自慢話をしてしまう子もいます。始まる前に ”よっしゃ勝ったも同然だわ”などど相手を威嚇したり傷つく発言をしてしまう子もいます。大抵、負けず嫌いの子供は、そうでない子に比べて、問題も多いです。ですので とても気を付けてみています。このタイプの子供は昇級の速度が速いです。そして昇級をとても気にします。

負けず嫌いではない子供たち。
負けても、将棋を指すことが楽しいから、特に気にしていないという子たちも半分くらいいます。楽しそうにもめ事を起こすこともなく、将棋を指しに来ています。
負けず嫌いの子が
”手が離れたからもうだめだよ”
と言い、負けず嫌いでない子が
”放していないよ”と言い・・・・と少しでも言い合いになりそうになると、
”僕が負けでいいよ”
と、間に入るまでもなく、自分で引いてしまいます。
こちらが見ていて、放していないのに。と思っても、もめるよりは負けを選んでしまいます。
また、相手が負けてしまい泣いてしまうと、
”やり直す?”
とか言ってしまう始末です。
このタイプの子たちは、昇級をあまり気にしていません。ただ同じ共通の趣味の将棋を指せるだけで楽しそうです。
人に教えるのも得意です。
負けてニコニコしているので
”悔しくないの?”と聞くと、
”悔しいより、いい試合で楽しかった!のほうが大きい”
と答えました。
将来大物になるのはこの手のタイプなのかもしれないな、と思いました。
また長く在籍している子どももこのタイプが多いです。
もうやめた!!となってしまうことなく、長く将棋を愛することができるタイプなのかもしれません。
なかなか昇級しないとご心配の親御さん、お子様は、教室の昇級など小さな制度にとらわれず、もっと大きな視野で動いているのかもしれません。

将棋教室に来て色々なタイプの子たちと出会い、将棋を指し、語り合い、
友達のいいと思うところや、自分にはできないなと尊敬できるところなど見つけ
どんどん吸収し、一人ひとり、いい方面に成長していってほしいと思っています。

この回で2019年の子供の様子は最終回になります。また来年以降も素敵な子供たちの様子を書いていきます。

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